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2010年7月13日

アプレンティスシップ・パターン


 

アプレンティスシップ・パターンを柴田さんからもらったので読みました。柴田さんとは「ありえるえりあ勉強会」で講演してもらったご縁です。とても興味深いお話でした。

アリエルという会社は「職人」的なプログラマ集団を志向しています。単なる職業プログラマはほとんど必要としていません。そのために極めて優秀な開発者が沢山いて、とても魅力的な環境になっています。IPAの未踏に採択された開発者が3人いますが、そのすべてが、採択されてから会社に入ったのではなく、会社の中にいて採択されています。IPA未踏の開発者が何人もいる会社はいくつかありますが、今いる社員から未踏に採択された開発者を複数排出した会社は少ないと思います。

ただし、すごい優秀な人がそろっていると言っても、ほとんどが入社した頃には優秀な開発者でした。IPAに採択された松山さんは多分まだ、21歳だし、入社したときも10代ですがすでに優秀でした。そこからさらに成長したとは言っても、それは勝手に育つものです。なので、勝手に成長(自生)できる環境はありますが、アリエルでエンジニアを育てたことは多分、ほとんどありません。

さらに、多くの人がプログラミングを学んだのは遙か過去のことです。僕もCを始めて書いたのは、恐ろしいことに20年ぐらい前です。なので、最初がどうだったか分からないので、どう勉強すればいいのか、心得みたいなものは忘れてしまいました。そうしたものが明文化されていて、これから開発者になろうという人にはとてもいい本です。

僕も含めてすでに開発者としてやっている人にとっても、最初の方はつまらないですが、後ろの方は今後目指していくこと、続けていくことがまとめられていて、読み応えがあります。

また、職人を目指すことだけがすべてではなく、そうじゃない選択もあることを明示しているのはちょっと新鮮でした。ただし、職人を目指さない開発者はアリエルにはいらないですね。

全体的にとてもいい本なんですが、アプレンティスって、日本人にはなじみのない英語でちょっと戸惑いました。今後、アリエルに入る人は「達人プログラマー」同様に最初に読むべき本の一つになるでしょう。 




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